共有名義の土地の相続

共有名義の土地の基礎知識

共有とは、一つのものを複数人が共同で所有している状態をいいます。

共有の場合は、各相続人は目的物を持ち分に従い、全体を使用することができます。
極端な話、土地について100分の1を持つ共有者と100分の99を持つ共有者がいた場合、各共有者の利用方法は平等です。

ただ、共有している土地に賃貸収入等がある場合は、各共有者が共有持分割合相当の賃料を得る権利があります。

また、共有分を変更したり、処分したりする場合は、共有持分に応じて、発言権が異なります。

共有のもたらす問題点

共有名義の土地については、相続に際して様々な問題が生じる可能性があります。

ひとつは共有持分のさらなる細分化です。

例えば、土地を2分の1づつ共有している場合に、共有者の一方だけがお亡くなりになって相続が開始した場合には、共有持分が相続人の数だけ細分化することになります。
すると利用者が増えてしまい、法律関係が複雑になります。
土地を売却したいときや活用したいときなども、共有者全員の意見をまとめる必要が出てくるため、問題が生じやすいです。

二つ目として、遺産分割などを行うことが、困難になるということがあります。

共有関係を解消して単独所有とするためには共有者全員で遺産分割協議書を行う必要があります。しかし、共有関係が複雑化した場合には、協議に非協力的な持分所有者 が生じる可能性があります。

共有関係は可能な限り早いうちに解消することや遺言書を作成することにより将来問題が生じないように対処しておくなどが重要となります。

よく相続人で平等に分けたいということで、不動産を法定相続割合で分割するケースがありますが、上記の事情からこのような遺産分割協議は避けたほうがいいでしょう。

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